1度に作る量の目安
手作りコスメは、市販化粧品のように保存性が確認されているとは限りません。
特に防腐剤を使用しない場合は、長期間保存することを前提に大量に作るのではなく、短期間で使い切れる量をこまめに作ることをおすすめします。
以下は、家庭で手作りする際の「1回に作る量」の目安です。
種類 | 1度に作るおすすめ量 | 使用量のイメージ | 衛生面でのポイント |
化粧水 | 20〜30mL | 数日〜1週間程度の少量 | 水分が多いため特に衛生管理を重視 |
美容液 | 10〜20mL | 少量ずつ使用 | スポイトよりエアレス・ポンプ容器等が扱いやすい |
乳液 | 20〜30g | 1〜2週間程度を目安に調製 | 水相を含むため防腐設計が重要 |
クリーム | 10〜20g | 少量ずつ調製 | 指を直接入れずスパチュラ等を使用 |
ジェル | 20〜30g | 数日〜2週間程度の少量 | 高含水処方では特に注意 |
リップクリーム | 5〜10g | スティック1〜2本程度 | 無水処方なら比較的管理しやすい |
バーム | 10〜20g | 小型容器1個程度 | 水を加えない処方では微生物リスクは比較的低い |
オイル美容液 | 10〜20mL | 小瓶1本程度 | 水を含まなくても酸化には注意 |
クレンジングオイル | 30〜50mL | 小容量で調製 | 容器内への水の混入を避ける |
ボディクリーム・乳液 | 30〜50g | 使用面積が広いためやや多め | 使用量が多くても作り置きしすぎない |
防腐剤を使用しない場合は、さらに少量がおすすめ
上記はあくまで「作りやすい量」の目安です。
防腐剤を使用しない水系処方について、安全な使用期限を一律に設定することはできません。
使用できる期間は、処方、pH、水分活性、原料の初発菌数、容器、調製環境、使用方法、保存温度などによって大きく変わるためです。
そのため、防腐剤を使用しない場合は「○日なら安全」と考えるのではなく、できるだけ少量を作り、早めに使い切ることを基本としてください。
たとえば毎日使用する化粧水なら、最初から100mL作るよりも20〜30mL程度ずつ調製する方が管理しやすくなります。
防腐剤を入れれば長期保存できる?
防腐剤を配合した場合でも、市販化粧品と同じ保存期間が保証されるわけではありません。
防腐効果は、防腐剤の種類と濃度だけではなく、pH、油水比、界面活性剤、他の配合成分、容器などによって変化します。
十分な保存性を確認するには、微生物試験や保存効力試験(チャレンジテスト)などによる評価が必要です。
そのため、手作りコスメでは「防腐剤を入れたから何か月でも大丈夫」ではなく、必要以上に作り置きしないことをおすすめします。
迷ったら「小さく作る」
初めての処方では、まず少量から作ってみましょう。
たとえば、
化粧水なら20〜30mL、乳液なら20g、クリームなら10g程度。
少量なら、使用感が合わなかった場合にも処方を変更しやすく、衛生面だけでなく原料の無駄を減らすメリットもあります。
気に入った処方が見つかったら、次回から使用ペースに合わせて調製量を調整してみてください。
少なく作るものだからこそ量り売り・プレミックスで販売しています。

